ふたつの宝物
エンジュが来た時、私はまだ、ギズモの喪失感から抜け出ることができなかった。
黒くてふわふわで可愛かったギズモ・・・。
でも、甘えん坊で全く人見知りをしないエンジュは
少しずつ凍った私の心を溶かしてくれた。
唸ったり吹いたり、そんなことは一度もしない子だった。
そういう、優しくて可愛くて、そしてこんなに綺麗な子を作り出すことって
大変だろうけれど凄いことだ。エンジュを見て、心からそう思った。
すっかりおとな顔
先週、我が家へ来たセミ。
そもそもは、ギズモに似た子が欲しかったからだった。
ギズモはやっと手に入れたブラックのペルシャだったけど
劣悪なブリーダーさんから来たから(私が悪いんだけど)
最初から病気で、体も弱く、臆病で人見知りだった。
そして、やっと心が通じてきたな、って時に星になってしまった。
今度は、ちゃんとネコを可愛がり、しっかり管理できるブリーダーさんから
甘えん坊で可愛い、元気な、ギズモと同じ黒い子を譲ってもらおう。
それがスタートだった。
えつこさんのHPのトップにあった10時ちゃんの写真がギズモに見えた。
たまらなくなって、問い合わせた。
ギズモの生まれ変わりが欲しかった・・・・・。
「亡くなった子の代わりはいない、私はそう思います。」
はっきりと、そう言われたのを覚えている。
結構ショックだった。
だけど良く考えてみたら、現状の私は亡くなったギズモを求めていて
もしもその代替として新しい子と暮らそうと考えているのだったら
それは良いことであるわけがないかも、そう思ったのを覚えている。
だって、亡くなったギズモと新しい子は全く別な命だし
もしも私が別の誰かを重ねて愛されたとしたら、それはとても悲しいもの。
本当ならば、とても言い辛いことだろうに
ハッキリと言ってもらえて、なんか、目から鱗だった。
そうだよね。いくら似てたって、別人格だ・・・。
彼女と話すたび、彼女がネコを本当に家族として、いや、それ以上かも
そう思うほど愛しているのが伝わってきた。
電話で話していたって、私と話しているのかネコと話しているのか、
そう思うくらい、受話器の向こうからネコのゴロゴロが聞こえて来て
ネコと話す彼女の声が聞こえて来て、いつも、本当にうらやましかった。
やっぱり、まっすぐにネコを愛している人じゃなきゃね。。。
セミは、本当に可愛い。
ちょっとビビりさんの気があるけれど、好奇心旺盛でやんちゃ。
チビのペルシャの癖に、膝くらいの高さのベッドなどひょいと飛び乗る。
甘ったれで、すぐゴロゴロいう。朝などは、優しく私の顔を叩いてくる。
何をされても、当然、怒る気になどならない。
まぁ、これはエンジュも同じなんだけど・・・。
今、セミの居室は私の寝室。
時間を区切って、私の目の届く範囲内でエンジュとご対面訓練中。
ある時はケージ越し、ある時は直に。
エンジュはセミを見て、我が家に来て初めて唸ったし、吹いた。
ただし、小さくなんだけどね・・・。
で、セミはどうかというと、負けてない。
自分の倍以上ある相手に飛びかかって行っては返り討ちに合ってる・・・。
エンジュにもセミにもストレスを与えたくないから、少しずつの時間で訓練の日々。
それぞれの性格を壊さないよう、上手に仲良しになってもらうのがいちばんだもの。
二人とも、何物にも代えがたい
大切な、大切な宝物。
我が家に来てくれて、本当にありがとう♡
この後ろ肢がたまらない
大きさはこれくらい
目も、顔も、体も、まぁるい
黒いし動くし小さいし、なかなか写真が撮れません。
週末は、撮れるかなぁ~!?
by taco-poo
| 2008-08-08 22:47
| shaymin