凪
空の上から東京を見た時思ったのは、人間の暮らしなんて本当にちっぽけだってこと。
自然の大きな力からしてみたら、都市ごと洗い流してしまうなんて、きっと簡単なことなんだろう。
あれから2年。
それまでは、海が牙をむいてくるだろうなんて現実として思ってもいなかった人たちも
きっと、あの日を境に真剣に考えることが増えたに違いない。
だけど。
だからと言って生まれ育った町を簡単に離れるなんて、できることじゃない。
そして、大好きな海を嫌いになることだって。
2年前のあの日、
私たちは一体何を学び
そして、何が変わったんだろう。
「自分の暮らし」が、ある時全て消え失せてしまうなんて、辛すぎる。
当たり前。これが、本当はとてもありがたい事なんだと心から思う。
復興を願って、力を振り絞って頑張ってきたけれど
遅々として進まない現状に疲れ果て、暗い表情の被災地のひとたち。
自分に何が出来るのだろう。
奇麗事じゃなくて・・・
祈ることはひとつ。
被災地の方々が本当に笑える日が一日でも早く来ますように。
by taco-poo
| 2013-03-10 23:53
| イノルコト